前回の記事
昭和の香りを残す名寄市の商店街
でも名寄っていわれても
北海道のどのあたりなの?
と、いう人のために
名寄市を紹介
地図素材サイト(Map-it)より
上川エリアの地図をダウンロードしてみました
旭川のちょい上
といっても約70kmの距離
1時間半弱ほど
名寄市の人口は約27000人
天塩川と名寄川が豊かな恵みをもたらし
もち米は日本一の作付面積
アスパラガスは北海道有数の
作付面積・収穫量を誇る
農業を基幹産業とする都市です
観光資源はそれほど多くはないけど
夏ならひまわり畑
冬にはサンピラー現象
が、見所です
豪雪地帯として知られています
冬の晴れた日の
気温がマイナス20℃以下になる朝方に
大気中の水蒸気が氷結し発生する
ダイヤモンドダストに
太陽の光があたって柱のように見える
自然現象を「サンピラー現象」といって
道内でもこの現象が見られる場所は
限られているそうです
前回の記事で
昭和から時が止まったような商店街を
紹介したように
今は人の少ない名寄市ですが
かつては宗谷本線の名寄駅から
名寄本線と深名線が分岐する
三路線が交わる街で
国鉄城下町として栄えていました
もらった観光地図に
緑の線と(名寄本線)と
青い線(深名線)を
ざっくり線を書き込んでみました
地図にもともと書かれている
深川と遠軽の間にある旭川から
名寄を通って稚内まで縦にのびる路線が
宗谷本線
かつて宗谷本線から分岐し東へ向かって
上川(かみかわ)興部(おこっぺ)紋別(もんべつ)
を通って石北本線「遠軽(えんがる)」
まで続いていたのが
名寄本線
名寄駅から西へ
幌加内(ほろかない)を通って
函館本線「深川(ふかがわ)」まで続いていた
深川~名寄を結ぶ路線が
深名線
名寄駅は
3つの路線が乗り入れる
ターミナル駅で
rikuパパさんも名寄の街で
その昔、国鉄職員の家に育ったけど
周囲も国鉄にかかわる
お仕事をする人たちが
た~くさん暮らしていた
それなりに賑やかな活気のある街でした
それが1987年
国鉄分割民営化に伴って
大規模な人員異動や希望退職があり
1989年5月1日に名寄本線が廃止
1995年には深名線が廃止
その後も宗谷本線の途中駅が廃止され
地域経済も大きな影響を受け
2020年には過疎地域の指定を受けました
当時の民営化にまつわるお話
現在の街は
決して嘆くような街でもなく
私には十分魅力的に映ったけど
多くの店のシャッターが降りた
商店街を見るのはさみしいらしいです
時刻は23時をすぎて
人の気配を感じるのは
スナックだけか?
明かりは少ないけど
星は思ったほどは見えないな
と、思ったら
意外にも!?
駅に近づくと明かりが減って
見上げてみたら
たくさんの星が見えました
スマホのカメラでも写せたくらい
(クリックで拡大可)
肉眼でみる星空はもっともっときれいでした
多分中心地からほんの少し離れれば
最高の星空が見られるうだろうな
名寄市は澄んだ空気で
星がきれいな街としても有名で
中心部から車で15分ほどの場所に
国内トップクラスの天体観測ができる
「きたすばる」という天文台のある街です
ここもいつか行ってみたい
なーんて今まで名寄と聞いても
今回お墓を名寄に移す前までは
訪ねて行くほど近い親戚も住んでないし
わざわざ行って楽しいところなの?
ってくらいに思ってたのに
なぜだか初めて来たこの街に
妙に魅力を感じてしまって
この魅力をど~~~しても誰かに伝えたい!!
と、いう気持ちにとりつかれ
「北海道のローカルな駅まで
徒歩で向かいました」
というだけの記事を
ここまでひっぱるか??
って旅行記になっちゃったけどw
もう少しだけ
ここに今の名寄を記録させてください!
この旅はコロナ禍の久しぶりの遠出で
尚且つ観光地をさらっと巡る旅でははくて
その歴史や背景、人々の暮らしや想いを
想像しながらの街歩きってのが
感情を刺激されちゃったのかもですね
先ほど星の見えた駅の裏側から
駐車場を通ってロータリーに出てきました
ロータリーは比較的明るめ
なかなか雰囲気のある駅舎です
新しい看板と
古い看板と
昔使われていたものかな?
風格ありますよね
2021年時点の路線図
現在は「名寄」のお隣り「東風連」駅が
1.5km南に移動して
2022年3月~駅名は
「名寄高校前」駅になってます
東風連の1日の乗車数は22.8人
そのほとんどが高校生だったことから
駅を学校前に移設し
これまで東風連には
1日8本しか泊まらなかった電車も
新駅には快速も含め
24本が停車するようになって
高校生の通学が劇的に改善されたそうです
確かに毎朝駅から1.5kmの徒歩は
特に冬とか
きっとたいへんだったんだろうなと思います
廃線の危機のある赤字路線の
異例の駅増設が
少しでも活性化につながるとよいですね
夜にふら~っと駅までお散歩してきたけど
発車時刻表を見てみると
上り下りともに最終電車は
22時16分の旭川行きで
すでに終わっていました
が、待合室にはお迎えらしき
人が数人待機してます
どうやらもうちょっと待つと
23時53分に名寄着の電車が来るらしい
せっかくだから待ってみようよ?
と、まだちょっと時間はあるけど
昔話をしながら電車の到着を待ってみます
夜は無人になるようで
自由にホームにも入れそうだけど
無人の改札からホームをのぞいてみました
名寄駅のホームは、宗谷本線の駅としては
かなり立派な駅なんじゃないかと思うけど
3路線乗り入れていた頃は
もう少し活気があったんだろうな~~
さらには機関車が走る姿を想像したり
そうそうrikuパパさんの親は
機関車の運転が出来たらしいです
時代の移り変わりとともに
昭和50年の12月で全国から
SLの姿は消えてしまったけど
今でも旧名寄本線の線路上に
SL除雪列車「キマキロ」が展示されていて
すぐ近くを走る宗谷本線の車窓からでも
見ることができるそうです
SLが展示されている
「名寄市北国博物館」は駅から徒歩7分
夜じゃなかったら行きたかった
などなど思いを巡らせているうちに
最終電車が到着しました
電車はH100系、2020年運行開始の
2001年旭川デビューの新車両らしいです
もう少し前(といっても約3時間前)
21:01に来れば
特急サロベツが
翌朝9:54に来れば
特急宗谷が見られたようです
特急、かっこいいな~~~
時間があれば寄り道しながらの
普通列車の旅も憧れます
もうすぐ日付が変わる頃に
名寄に乗り入れた電車は
それなりに人が乗ってました
宗谷本線の最終電車は名寄止まりで
その先へ進む電車は
朝7:53の普通列車から
21:03の特急サロベツまで
1日7本(2021年10月時点)
終点稚内までは普通電車で約4時間
特急でも約3時間
北海道は広いですね
今でもだいぶ本数の少ない名寄から先の路線は
廃止の危機が噂されているようです
乗客の少ない赤字路線は残すべきか?
と、いうと
”べき”ではないんだろうけど
交通を税金で支えることは
よくないことなのか?
感情論で税金を使い続けるには
負債が大きすぎて
なんにしても地元の人だけで
支えていくのは難しい鉄道
全ての路線を残すことは非現実的でも
アイディアか?どこかの企業の力か?
変化をしながらも
残せる道はあるものか?
あれからずっと考えてるけど
ほんとまさにただ考えてるだけ
何もできず
ただ見た景色をここに記録してます
終電到着時刻の名寄駅
タクシーは名寄市内へ送るのか?
その先の駅へ向かうのか?
毎日同じ人をのせるのか?
お客さんを乗せて走り出すと
駅には誰もいなくなりました
人気のない夜の商店街
道の真ん中を歩いてみたり
ロケ地みたいだな
昔遊んだお店や家も
賑やかだった記憶とは
違う姿になっていたようだけど
いくつかの明かりの奥からは
時折笑い声が聞こえてきました
翌朝は早から法事があって
あの後再び旭川に戻る予定なので
まだまだ知らない名寄がたくさんありそうだけど
いつしか鉄道の旅で
観光スポットも巡ってみたいです
わざわざ名寄に観光のため訪れる人は
少ないかもですが
旭川や層雲峡を拠点に旅して訪れるのはありです
でもあえてこのあたりに泊まるなら妄想で
がらっと日常から引き離してくれそうな
気になるお宿をピックアップしてみました
国内も、魅力的な非日常旅が
無限にありそうですね
2021年秋の北海道★旅のもくじはここから